行くならどっち？ 別府温泉と湯布院温泉の特徴の違いをご紹介
温泉で有名な大分県の中には、古くから病気の療養や観光地として人気がある別府温泉と、近年若者や外国人観光客から人気を集めている湯布院温泉という2つの人気温泉地があります。
２か所の温泉地を巡って温泉三昧な旅行を楽しむ方も多いですが、旅行のスケジュールに余裕がなくてどちらか一方にしか行くことができない場合、どちらの温泉地に行こうか悩んでしまう人も多いはず。
そんな時は各温泉地の特徴を知って、こんな旅行にしたい！というイメージに合った場所へ行くのがおすすめですよ。
今回は、大分県の２大温泉地・別府温泉と湯布院温泉の特徴の違いをご紹介します。
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こんな人がおすすめ！ 大分県２大観光地のそれぞれの特徴
湯布院温泉
湯布院温泉は、大分県由布市にある温泉地です。
由布市は、同じく大分県内にある別府市に次いで日本全国で２番目に温泉の源泉数・湧出量が多い地域。
市内だけで湯平温泉や塚原温泉などいくつかの温泉地が存在していて、それらすべてをまとめて湯布院温泉と呼んでいます。
インターネットなどで調べると「湯布院」と「由布院」という２種類の表記を見かけますが、これは昭和３０年に「由布院町」という地域と湯平村という地域が合併した際に、２つの地域から文字をとって「湯布院町」という地名が新たに生まれたため、同じ読み方をする２つの表記が混在するようになったのだといわれています。
地元の人の中には旧湯平村を含む地域を湯布院、含めない場合は由布院とあえて使い分ける人もいるようですよ。
そんな湯布院温泉を観光するのにおすすめなのは、こんな人です。
☑自然豊かな環境で温泉を楽しみたい人
☑美術館やギャラリー、おしゃれなカフェなどを巡るのが好きな人
☑都会の喧騒から離れて癒されたい人
☑大切な人と特別な旅行がしたい人
☑高級感のある落ち着いた旅館に泊まりたい人
豊かな自然を感じながらのんびりできる温泉地
湯布院温泉の特徴は何と言っても、自然豊かな景観を楽しみながら温泉に入ることができるところです。
湯布院温泉はいわゆる「温泉街」と呼ばれる場所によくあるようなネオンきらめく歓楽街や大きな宿泊施設がいくつもそびえ立つホテル街などはあまりなく、身近に自然が残るのどかな温泉地なんです。
穏やかな田園風景や豊後富士とも言われる雄大な由布岳を眺めながら入れる露天風呂を見どころとしている施設も多く、落ち着いた自然の中で温泉に癒されたい方には特におすすめな場所ですよ。
湯布院温泉のお湯は刺激の少ない単純泉の場所が多いため、肌の弱い方や小さなお子様連れの方も入りやすい優しい温泉でゆっくりと癒されることができるのも嬉しいですね。
宿泊施設も様々な場所に点在しており密集していないため、ゆとりあるくつろぎ空間を売りにしている旅館やペットと泊まることができるドッグランを備えたホテルなど、敷地を大きく使った広々とした施設が多いのが特徴です。
また、かつて地元の名士の別荘だった建物を活用した旅館や、市街地から離れた場所にある旅館など、高級感や落ち着きのある雰囲気の施設が多いため、恋人同士や夫婦など特別な人と旅行に来る方や都会の喧騒から離れてのんびりしたい方に人気があります。
アートが身近な街、湯布院
由布市内には公営の美術館から個人の方が運営するギャラリーまでさまざまな芸術鑑賞施設がいくつもあり、アートが身近な存在として親しまれています。
待合室に展覧会の開催や近隣にある芸術施設の情報発信などを行っている公共のアートホールが併設されている由布院駅など、身近な施設で気軽にアート作品やアート情報に触れることができるのも湯布院の大きな特徴です。
また、由布院駅前から続く湯の坪街道周辺にもギャラリーや美術館が多数点在していて、散歩をしながら様々な作品や貴重な品を鑑賞することができますよ。
湯布院温泉にあるアート施設には、絵画や彫刻、写真などを展示している一般的な美術館はもちろんのこと、昭和のレトロアイテムやスーパーカーなど、美術に詳しくなくても見ていておもしろいものを展示している施設もたくさんあるため、小さなお子様から大人まで、誰でも気軽にアートに触れて楽しむことができますよ。
展示品を見るだけでなく、触れて写真を撮ったりすることもできるトリックアート美術館や、実際に製作体験ができるステンドグラス美術館など、自分で実際に体験して思い出を形に残すことのできる施設も多数あるので、芸術に興味がある方はぜひ湯布院温泉を訪れてみてください。
女性に人気のおしゃれなお店やスイーツがたくさん
由布院駅前から金鱗湖までを通る湯布院温泉のメインストリートである「湯の坪街道」には、美味しい飲食店を中心に雑貨屋さんやキャラクターショップなど様々な店舗が立ち並んでいます。
湯の坪街道はテイクアウトの軽食やスイーツを販売するお店も多いため、食べ歩きの聖地としても知られていて、湯布院産の牛乳を使用したスイーツが食べられる湯布院ミルヒや、サクサクもっちりとした食感で味も選べるCARANDONELのカヌレなどは特に人気がありますよ。
その場で食べるものだけでなく、ピアノの鍵盤を模したおしゃれな羊羹や、ナッツやドライフルーツを使ったおしゃれなビーンズチョコなど、湯布院温泉にはお土産にもピッタリなスイーツがたくさんあるんです。
さらに街道周辺には、自然豊かな景観に良くなじむ落ち着いた雰囲気のカフェや、写真映えするポップな内装やメニューが用意されているカフェなど個性豊かなカフェがたくさんあり、おしゃれで美味しい軽食やスイーツをいただくことができます。
特に、テラス席のあるカフェでは豊かな自然に囲まれながら癒しのランチタイムやティータイムを過ごすことができると大人気です。
中にはギャラリーを兼ねているカフェもあるため、絵画に囲まれながら美味しい食事を楽しんだり、アートを鑑賞した余韻に浸りながらお茶したりといった楽しみ方もできますよ。
別府温泉
別府温泉は、大分県別府市にある温泉地です。
温泉の源泉数・湧出量共に日本一を誇る世界的にも有名な温泉地で、国内外から毎日多くの観光客が訪れています。
市内だけで約10種類もの泉質があるという国内でも珍しい場所で、泉質の違いや街の雰囲気によって市内を８つの温泉地として分けられるほど温泉文化が豊かなことから、別府八湯の愛称でも親しまれています。
古くは観光地ではなく温泉に入りながら傷や病気を治す湯治場として時の天皇も訪れるほど評判の場所で、現在でも都会を離れてリモートで働くワーケーションの滞在地や移住地としても人気を集めています。
そんな別府温泉はこんな人におすすめです。
☑昭和レトロな雰囲気や活気のある温泉街の雰囲気が好きな人
☑色々な種類の温泉に入りたい人
☑アクティブに観光を楽しみたい人
☑家族や友人同士など大勢でわいわいできる旅行がしたい人
☑あまりお金をかけずに温泉旅行がしたい人
温泉湧出量・源泉数日本一の温泉地
先ほども述べたように、別府温泉は日本一の源泉数・湧出量を誇る温泉地です。
そのため、市街地であってもちょっと歩けば温泉施設があるというほど、市内のいたるところにさまざまな温泉施設が多数存在しています。
さらに温泉の泉質も単純泉から硫黄泉、炭酸水素塩泉など多種多様。おまけに砂湯やむし湯など温泉の種類も様々なので、とにかく温泉に入りたい、たくさんの種類の温泉を巡りたいという人におすすめの場所です。
宿泊施設のほとんどは温泉付き、街には地元の方が日常的に利用する共同温泉が多数存在するほか、無料で利用できる小さな手湯や足湯もあちらこちらにあるため、いつでも気軽に温泉に入れるのが別府温泉の魅力です。
さらに別府温泉では入浴施設としての温泉だけでなく、血のように真っ赤な色をしていたり定期的に噴き出す間欠泉など特徴的な温泉を見て楽しむ地獄めぐりや、温泉の噴気で食材を蒸して食べる地獄蒸し、温泉で布を染める温泉染など、豊富な温泉を生かした様々な体験をすることができるので、入浴するだけじゃない温泉の魅力を感じることができますよ。
懐かしくて新しい、レトロな温泉街
別府市は戦時中に空襲を免れた土地柄、大正や昭和初期に建てられた家や施設がいくつも残っています。
細い路地がそこかしこにある街並みや、あちこちから温泉の湯気が立ち昇る様子、浴衣を着て散策する観光客、昭和の雰囲気を残した飲食店や湯治宿など、街のどこを見てもなんだか懐かしいような、しかしどこか新しいような、そんな不思議な魅力が別府の街にはあります。
別府温泉のレトロな街並みは近年のレトロブームもあって老若男女問わず人気を集めており、昭和３年に建てられアーチが多用されたデザインが美しい別府公会堂や、１９６０年代から市民の台所として愛されている別府駅高架下の商店街など、大正～昭和の近代建築やレトロなもの好きな人にはたまらない場所がたくさんあるんです。
さらに、地域の共同温泉であるジモ泉は昭和に建てられた施設をそのまま使っている場所も多いため、建物の中に入ると昔の映画に出てきそうなレトロな内装や間取りが出迎えてくれて、まるでタイムスリップしたような気分を感じられますよ。
昔の建築物が好きな方やノスタルジックでエモい雰囲気を味わいたい方は、こうしたジモ泉にも訪れてみてくださいね。
子どもから大人まで楽しめる観光地
別府温泉には大人から子供までみんなで楽しめる観光スポットがたくさんあります。
別府市内には、どこか懐かしいアトラクションやかわいい動物との触れ合いが楽しめる「ラクテンチ」と、日本初の木製ジェットコースターなど絶叫系アトラクションも充実している「城島高原パーク」という２つの遊園地がある他、木から木へ渡るスリリングなアスレチックが楽しめる「フォレストアドベンチャー別府」など、体を動かしてアクティブに楽しめる観光スポットが多数あります。
また、別府温泉の観光スポットとして有名な「地獄めぐり」では、美しいコバルトブルーの「海地獄」や迫力のある間欠泉が噴き出す「竜巻地獄」など珍しい様子の温泉を見て歩く以外にも、ここでしか食べられないスイーツを味わったり、地獄と同じ泉質の足湯でのんびり休憩したりと、観光に疲れた体を癒せるスポットでもありますよ。
大人数での宿泊にピッタリな大部屋のある旅館や、館内にお子様も遊べるキッズスペースや遊技場などのあるリゾートホテルも市内各地に存在するため、友達同士での旅行やお子様を連れての家族旅行などみんなでわいわい楽しむ旅行がしたい方には別府温泉がおすすめです。
さらに、複数人ではなくのんびり一人旅がしたい方、できるだけ予算は抑えて温泉旅行がしたい方にも、別府温泉はおすすめです。
別府温泉には一人旅で訪れる方も多く、そういった方向けの素泊まり専門の小さな宿や、温泉に入りながら治療をする湯治客向けの安価な宿がたくさんあります。
宿に温泉や食事サービスがなくても、別府温泉には誰でも気軽に入れる温泉施設や観光客にも人気の美味しい飲食店があちこちにあるため、限られた予算の範囲内でもしっかり温泉旅行を楽しむことができますよ。
さいごに
いかがでしたか？
２つの温泉地の特徴を知って、旅行を楽しんでみてくださいね。
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